<和訳> Everybody Dies In Their Nightmares
曲名:Everybody Dies In Their Nightmares
アーティスト名:xxxtentacion
収録アルバム:『17』
<歌詞・和訳>
Don't go, don't go to sleep
Don't go, stay up andー①
眠りについちゃダメだ
ここにいてくれ、まだ起きててくれよ
Tired of feelin' like I'm trapped in my damn mind
Tired of feelin' like I'm wrapped in a damn lie
Tired of feelin' like my life is a damn game
Nigga really wanna die in the night time ー②
馬鹿げた考えに囚われているように感じることにも
くだらない嘘で見栄を張っているような気がすることにも
自分の人生はつまらないゲームなんじゃないかって思えてきたりすることにも、もうウンザリだ
夜になると本当に死にたいって思うよ
Only time I feel pain, when I'm feelin' love
That's why it's tatted on my face that I'm damn numb
Only time I'm in my mind, when I'm all alone
That's why I'm never really alone in the night time
痛みを感じるのは、誰かに愛されてる時だけだから
自分の顔に、”俺の感覚はイかれてしまってる”って彫った
考えごとに耽るのは孤独なときだけだから
夜を一人で過ごさないように誰かといるようにしている
Change hoes like clothes, I can't get attached
'Cause these hoes fire starters like lit matches
I've been feelin' really lost, duckin' all attachments
I don't really go outside 'cause I hate traffic
I don't wanna go outside, get caught in traffic, traffic
服みたいに女をとっかえひっかえ、愛着は感じない
あいつらは着火剤みたいなもんだよ、マッチのようにすぐ燃え尽きる
どんな愛も恐ろしく感じて逃げてしまうから、いつまでも喪失感に取り憑かれる
外には出たくないな、人混みが鬱陶しいから
外には出たくないな、人混みに流されるから
Don’t go, don’t go to sleep
Don’t go, stay up and
眠りについちゃダメだ
ここにいてくれ、まだ起きててくれよ
②繰り返し
Nigga really wanna die in the night time
Nigga really wanna die in the night time
Nigga really wanna die in the night time
Nigga really wanna die in the night time
Nigga really wanna die in the night time
夜は俺をこんなにも憂鬱にさせて
こんなにも死にたいと思わせる
①繰り返し
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xxxtentacionの曲はほとんど僕の好みですが、この曲は特に彼の作品の中でもリピートしているものです。歌詞からは彼が自殺願望が伺えます。題名『Everybody Dies In Their Nightmares』つまり『人は悪夢に囚われ死んでいく』というところからは「人は皆自分自身のコンプレックスと向き合い、苦しめられて生きる、逃れるには死ぬしかない。」そんなメッセージが込められていると僕は感じました。『SAD!』や『Look At Me!』、『MOONLIGHT』のMVを見れば彼の考えは一目瞭然なんですけどね。
彼のこういった過去の自分との決別や自己破壊、生きる事への悲嘆を歌った曲に共感する人は多いでしょう。現に最近は若者の死を扱った音楽やドラマ、映画が確実に増えてきています。有名どころでいえば、NETFRIXドラマの『13 REASONS WHY』、映画『15時17分、パリ行き』、Lil Uzi Vertの曲『XO TOUR Llif3』、そしてlil peepやxxxtentacionの曲の多く。日本でも『12人の死にたい子どもたち』というのがありますね、見てないですけども。死、特に自殺は忌避すべき話題では無くなったどころか、一種の人生の終え方、くらいで捉えている若者が増えているのではないでしょうか。退屈で薄い人生をこれから歩むのなら、自分の負の感情と向き合っていかなければならないのなら、僕もそう思う若者の一人です。Kurt Cobainもそう遺書に残していましたね。僕は人生を悲観して死ぬという考え方とはまた少し違いますが。xxxtentacionやlil peepの曲ではそういった死との向き合い方、そしてそこから来る人生観が歌われています。それをさらに生々しいリアルなものにしたのが、二人の死です。xxxtentacionの場合は他殺ですが。彼らの死によってさらに多くの人の耳に彼らの曲を聞くようになったわけです。何だか不思議ですね。
xxxtentacionは生前の元恋人への暴力行為が取り沙汰され、彼の曲を批判する人も多いと思います。彼のその行為はもちろん最低ですが、曲に罪はないですし、彼自身更生してチャリティーを行ったりしていました。先入観に囚われず、一度聞いて見てはいかがでしょうか。彼は魅力溢れるスターですよ。"Gekyume"なんていう概念?を考え出したりする興味深い思想を持っていた人でしたから。もう少しでも生きてたら、もう少しでも多く彼の曲を聞けたら、とよく思います。彼の死後も多くの生前に書いた曲がリリースされていて、彼を悼む声は止みません。xxxtentacion、安らかに眠れ。
筆:オリジストン
xxxtentacion : 「17」on AppleMusic
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